ノルアドレナリン

集中力・ストレスホルモン

ノルアドレナリンとは

ノルアドレナリン(Noradrenaline)は中枢神経細胞や交感神経の末端(シナプス)から放出される神経伝達物質の一つです。ノルアドレナリンは興奮を伝達する神経伝達物質で神経伝達物質で、ストレスに反応する事からストレスホルモンとも呼ばれます。

ノルアドレナリンの作用

ノルアドレナリンの身体に対する作用は次の通りです。

交感神経の活性化

ストレス学習

意欲

判断

血糖値の上昇

血流の増加

ノルアドレナリン中枢神経系

ノルアドレナリンを伝達物質とする神経系。生命の危機に対応するための神経系で、覚醒、集中、判断力の向上、痛覚の遮蔽といった活動を司っています。

ノルアドレナリン神経系

ノルアドレナリンを分泌している箇所ノルアドレナリンが流れていく箇所
A1外側網様核の周辺視床下部(室傍核)、前脳基底部
A2孤束核の周辺
A3下オリーブ核の背側視床下部
A4上小脳脚の周辺視床下部
A5上オリーブ核の周辺脊髄
A6青班核大脳皮質、海馬、扁桃体、前脳基底部、脊髄
A7網様体の外側部視床下部

ノルアドレナリン末梢神経系

中枢神経系から身体の各部へと伸びる末梢神経系では、ノルアドレナリンは交感神経を優位にします。

効果器ノルアドレナリンの作用
瞳孔拡大
涙腺涙が出ない
唾液腺唾液の分泌抑制
心臓心拍数増加
白血球増加
血圧上昇
血管収縮
呼吸促進
気管拡大
胃液分泌抑制、平滑筋弛緩
消化運動抑制
肝臓グリコーゲン分解
膵臓インスリン分泌抑制
副腎皮質アドレナリン/ノルアドレナリン分泌促進
皮膚血管収縮
汗腺発汗促進
膀胱排尿筋の弛緩(排尿抑制)
陰茎射精
代謝異化作用